鯉魚尺素

りぎょせきそ

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Uot together No1
12/6 土曜日 9:30
朝礼を終えた俺は、工場の冷たい階段を上がっていく。
作業着のポケットの中で振動音、メールだ。土曜日のこの時間帯のメール、誰からだろう。
喫煙室に入り煙草に火をつけ、携帯を開いてメールを確認した。
携帯の表示は『おすいぬ』、彼だ。一体、俺に何の用だ。嫌な予感を感じながら、メールの内容を読んだ。
『masaさん、明日 暇? 一緒にドンコ獲りにいきません?』
思った通りの内容だった。煙草の煙を吐き出しながら窓から外を見る。冷たい冬の風が音をたてて通り過ぎていく。無理だと思った。

12/6 土曜日 12:30
昼食を終え休憩室の椅子に腰掛け、ふとポケットの中の携帯のランプが点滅している事に気がついた。嫌な予感がした。携帯を開いた。やはりメール、差出人は『seotaro』。
『masaさん、明日 一緒にガサ行きませんか?』
予想通りの内容だった。煙草に火をつけ熱いコーヒーを飲みながら、なぜか迷っている自分がそこにいるのを知った。

12/6 土曜日 17:30
仕事を終え明日の天気をパソコンで確認した。晴れ。最低気温0℃。
厳しい状態なのは十分理解したが、依頼には100%応えるのが俺の信条でもあり、明日の同行を決意した。

12/7 日曜日 8:30
朝食を終え身支度をし部屋の外に出る。異様に空気が冷たい。ベランダに置いた水瓶に氷が張っている。駐車場へ向かい、車のイグニッションキーをまわした。アイドリングをかけながら確認のため携帯を開いた。メールの着信があった。
『寝坊しました。30分遅刻します。』
俺はガソリンスタンドへ向かい、洗車機に車を突っ込んだ。

12/7 日曜日 10:00
待合せの場所に彼らが来た。窓を開け、俺の車の後ろに付いてくるよう言った。
10分程走り、彼らの車の荷物を俺の車に移し目的地へ向かう。

12/7日曜日 10:30
最初の目的地に到着した。彼は言った 『めちゃ近いですね』。
すばやく着替えを済ませポイントへ向かった。あまり期待できない状態だと足を入れた瞬間に感じたが、数分後にそれは現実のものとなった。次のポイントへの移動を決めた。

12/7日曜日 11:00
2つ目のポイントに到着した。足早に現場へ向かう。できるだけ音を立てないように注意を払い、草の下、石の下を探した。彼が俺に近づきこう言った。『すんません。ウェッダーに穴が開いて片足浸水です。』
やはり、ここでも探しているものは見つからなかった。違うものはいくつか見つかったのだが・・・
彼が再び俺に近づきこう言った『すっぽん、捕まえましたよ』。

12/7 日曜日 11:30
3つ目のポイント。少しずつ海に近くなっていた。
探しているものはなかなか見つからなかったが、かなり色々なものが確認できた。空腹を感じながらも探し回った。汗ばんできたのがわかる。しかし目的のものは見つからなかった。目的のものとは違うが、少し変ったものを見つけた。1つだけケースに入れ彼に見せる。
『それっ トウカイヨシノボリかも。』
全員で付近を捜した。『masaさん、これやっぱりトウヨシノボリですね』。

結局、一日かけて探したものの目的のものは見つからなかった。がっかりした顔をする彼を見て『ナガレホトケ』に会わせてやる事にした。
無事ナガレホトケを捕獲し、夕暮れのわずかな光をたよりにケースに入れたナガレホトケを幾度も写真に撮る彼の後姿を見ながら、彼にとって来年はもっと良い年であるよう祈る事だけしかできなかった。
(ハードボイルド風、90%以上フィクションです。写真が少なくて申し訳ありません。)

2_convert_20081207193539.jpg

前回に続き、今回はイシガメ・クサガメ・スッポンと在来種全てGET。鶴は千年、亀は万年・・・。
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  1. 2008/12/07(日) 19:29:22|
  2. ガサガサ紀行
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